The Show
ひと振りの刃。
一本のマグロ。
一夜かぎり。
毎週、天然本マグロ一本 — 80〜100キロ — が市場から六本木の舞台へ直行し、着席した観客の目の前で解体される。試食会でも、余興でもない。日本の食文化が持つ最古のショーに、ふさわしい舞台を与える。
口上 — 一本の披露
客席が静まる。マグロが一本のまま運び込まれ、産地、重量、その個体の物語が読み上げられる。今夜の主役の登場だ。
解体
将軍の刃が、部位の名を呼びながら一本を捌いていく。身の繊維が見える距離で。
セリ
メニューには決して載らない希少部位は、その場のセリへ。その夜かぎり。朝にはもう、無い。
握り
刃から握りまで、数分。目の前で捌かれた一本を、そのまま食べる。「鮮度」という言葉の、世界で最も正確な意味。
客席のカウントダウン。刃が落ちる。鋼がマグロに触れたその瞬間、ショーが始まる。
The Tuna
同じ夜は、
二度と無い。
舞台も刃も同じ。だが主役は毎週入れ替わる。ショーは一本の魚を軸に組まれ、その一本には固有の産地、重量、個性がある。魚こそがセットリストだ。
すべてのマグロは木札に記録される — 水揚げの港、重量、解体された夜。一本に、一枚。あなたはどのマグロを食べたのか、正確に知ることになる。
市場で一本が選ばれた時に発表される。同じ個体は二つと無く、無くていい。
天然本マグロのみThe Creed
一本を、
余すことなく。
マグロ一本は、メニューの一品ではない。引き受けるべき責任だ。舞台でセリにかけられる希少部位から、カマ、ほほ、骨まで — すべての部位に行き先があり、その全部が食べ尽くされるまで、一週間は終わらない。
一本と数える。
公演数は数えない。客数も数えない。数えるのはただ一つ — 頭から尾まで、完全に食べ尽くされたマグロの本数。壁に刻まれる唯一の数字であり、唯一意味のある数字。
完食帳 — The Record
初日からの完食本数。一本が完全に食べ尽くされた時にだけ、数字は動く — 木に刻まれ、一本につき一刻み、毎週更新。ゼロは、すべての伝説の始まりの数字だ。
六本木・東京。正確な住所は予約時に案内。
週次。一本、一夜。無くなったら、終わり。
着席・席数限定。刃の音が聞こえる距離で。
Reservations
刃が落ちる瞬間を、
その部屋で。
週に一本。席は限られている。セリも、入刀も、木札も — 何ひとつ繰り返されず、何ひとつ配信では味わえない。
予約する週次開催 · 六本木・東京 · 着席